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マイクロソフト(MSFT)の株価・見通し・決算情報

kobayashi

マイクロソフト(Microsoft)

今回の記事では、マイクロソフトを紹介します。
マイクロソフトは、米国に本社があるすごく大きなテクノロジー企業です。
昔からパソコンやネットの世界でめちゃくちゃ影響力があって、多分「Windows」っていうパソコン画面を見たことがあると思います。あれを作ってくる会社です。

管理人
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マイクロソフトのサービス
マイクロソフトのサービス

マイクロソフトは、様々なサービスを提供していますが、ざっくり言うと…
Windows…パソコンの基本ソフト
Microsoft Office365…Word、Excel、Powerpointなどのソフト
Xbox…ゲーム
Azure…クラウド
LinkedIn…ビジネス用のSNS
GitHub…みんなで開発できるエンジニアのSNS
Nuance Communications…音声認識とAIによる言語処理サービス
Activision Blizzard…Call of Dutyなどを提供するゲーム会社
昔は、いわゆるパソコンソフトの会社っていう感じだったけど、今はどっちかっていうとAI、クラウド、ゲームとかの会社って感じに変わってきています。
ここ10年間みると、自社に足りないものは積極的に買収を繰り返しています。

2016年…リンクトイン(LinkedIn)を262億ドルで買収
2018年…ギットハブ(GitHub)を75億ドルで買収
2021年…ニュアンス(Nuance)を197億ドルで買収 ※2022年完了
2023年…アクティビジョン・ブリザードを687億ドルで買収

マイクロソフトの強み

マイクロソフトの強みをまとめてみました。
つまり、安定した収益基盤があり、成長力の高いクラウドとAIを押さえていて、さらに顧客が離れにくい構造を持っているところです。

管理人
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マイクロソフトには、大きく3つの強みがあります。

まず1つ目は、毎月安定してお金が入ってくるビジネスモデルです。昔は Office などを買い切りで売っていましたが、今は月額や年額で使い続けてもらう形がメインになっています。だから景気が悪くても収益が急に落ちにくいんです。また、ソフトは一度作れば追加コストがそこまで大きくないので、利益率も高く、安定してお金を生み出せるビジネスになっています。

2つ目は、Azure を中心としたクラウドと AI の成長力です。企業が自前のサーバーからクラウドへ移行している流れの中で、Azure は世界のクラウド市場で Amazon の AWS に次ぐ2位で、シェアは25%前後 と言われています。特に、企業でよく使われている Windows や Office とつながりやすいので導入がしやすいんです。さらに、マイクロソフトは ChatGPT を提供する OpenAI に大きく出資していて、AI の開発や提供を一緒に進めています。ChatGPT やAIモデルはAzure上でも動いているので、AIが広がれば広がるほど Azure の利用も増えるという、成長につながりやすい仕組みができています。

そして3つ目は、他社に乗り換えにくい仕組み(ロックイン効果)です。Office、Teams、Windows、Azure などが連携して使えるようになっているので、企業が一度この環境を整えると、他のサービスに変えるのがすごく大変になります。その結果、長く使い続けてくれる企業が多く、安定した顧客基盤が生まれています。

マイクロソフトは何で稼いでいるか?

マイクロソフトの売上高は、281,724百万ドル(前期比14.48%増)でした。
※2025年通期決算
この規模で14.48%増加しているのは、とてつもない数字です。

マイクロソフトの売上高は、Product(製品)Service and Other(サービスおよびその他)に分かれます。

Product(Surface、Xboxのデバイスやハード、システム)
…639億46百万ドル(前期比1.3%減)
Service(Office365、Azure、Linked Inなどのサービス)
…2,177億78百万ドル(前期比20.8%増)
※2025年通期決算

もう少し、マイクロソフトの売上高を詳細に見ていきます。
マイクロソフトは、3つの事業セグメントに分かれます。
最近では、特にクラウドが好調で、前期比2割超となっています。
Productivity and Business Processes(Office、LinkedIn、Dynamics)
…1208億10百万ドル(前期比13.1%増)
Intelligent Cloud(Azure、サーバー)
…1062億65百万ドル(前期比21.5%増)
More Personal Computing(Surface、Xbox、Bing等)
…546億49百万ドル(前期比7.5%増)

もっと、マイクロソフトの売上高をサービス別にみていきます。
マイクロソフトはとにかく幅広くサービスを提供していて、全部で10個に分かれます。
会社を見ると、マイクロソフトは製品ではなく、クラウド+サブスクの会社への転換に成功しています。

Server products and cloud services
(サーバー製品とクラウドサービス)
※主なサービス…Azure、Windows Server、GitHub、Azure AI
…984億35百万ドル(前期比23.3%増)
Microsoft 365 Commercial products and cloud service
(Microsoft365企業向け製品およびクラウドサービス)
※主なサービス…Microsoft365、Officeライセンス、Teams
…877億67百万ドル(前期比14.0%増)
Gaming
(ゲーム事業)
※主なサービス…Xbox、ゲーム課金、Activision Blizzard
…234億55百万ドル(前期比9.1%増)
LinkedIn
(LinkedIn事業)
…178億12百万ドル(前期比8.8%増)
Windows and Devices
(Windowsとデバイス事業)
※主なサービス…Surface、PCデバイス、HoloLens
…173億14百万ドル(前期比1.7%増)
Search and news advertising
(検索、ニュース広告事業)
※主なサービス…Bing、Edge、広告
…138億78百万ドル(前期比12.8%増)
Dynamics products and cloud services
(Dynamics製品およびクラウドサービス)
※主なサービス…Dynamics365、CRM
…78億27百万ドル(前期比14.6%増)
Enterprise and partner services
(企業向けサポート)
※主なサービス…Premier Support、MSP
…77億60百万ドル(前期比2.2%増)
Microsoft 365 Consumer products and cloud services
(Microsoft365個人向け製品、クラウドサービス)
※主なサービス…Microsoft 365 Personal、Outlook、Office Home
…74億04百万ドル(前期比11.4%増)
Other
…72百万ドル(前期比60.0%増)

マイクロソフトの歴史

マイクロソフトの歴史を解説します。
天才ビル・ゲイツが世界的企業へと育て上げ、2代目スティーブ・バルマーが会社の成長を鈍化させましたが、3代目サティア・ナデラの時代から、再び成長路線に戻っています。

管理人
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1975年4月、ビル・ゲイツとポール・アレンは、小さなソフトウェア会社を創業しました。
当時はまだコンピューターが一般家庭に普及していなかった時代ですが、ビル・ゲイツの優れた技術により、会社は少しずつ存在感を高めていきます。

大きな転機となったのは、1980年代にIBMと手を組んだことです。
IBMはPC史上に参入する際、マイクロソフトは「MS-DOS」というソフトを提供しました。
このOSはIBMだけでなく、他社製パソコンにも使えるように契約されていたため、PCの普及とともにマイクロソフトのソフトウェアは世界中に広がっていきます。

その勢いを決定づけたのは、1995年に発売された『Windows95』です。
マウスによる直感的な操作、分かりやすいウィンドウ画面、そしてインターネット接続の推進。これにより、パソコンは専門家だけのものではなく、誰もが使える道具へと変わりました。Windowsは世界の標準的なパソコン用OSとなり、マイクロソフトは「ITの王者」と呼ばれる存在になりました。

しかし、成功の裏には試練もありました。自社のWebブラウザ「Internet Explorer」をWindowsに標準搭載したことが独占的だとされ、アメリカ政府から独占禁止法違反で訴えられました。この頃からマイクロソフトは業界の頂点に立つがゆえに、競争と規制の板挟みに向き合うことになりました。

その後、ビル・ゲイツが経営の第一線を退き、スティーブ・バルマーがCEOに就任します。企業向けのビジネスは伸びましたが、スマートフォンやSNSといった新しい市場ではことごとく失敗しました。特にスマートフォン分野ではAppleとGoogleの台頭に遅れを取り、この時期は「成長が止まった時期」とも言えます。

流れが再び大きく変わったのは、2014年にサティア・ナデラがCEOに就任してからです。彼は社内文化を刷新し、強力にクラウド事業「Microsoft Azure」を推進しました。また、AI分野への投資やOpenAIとの提携を進め、マイクロソフトは再び世界最先端の技術企業として存在感を取り戻します。
その結果、現在のマイクロソフトは、クラウドとAIを柱に、世界を代表する最強クラスのテクノロジー企業として成長を続けています。

マイクロソフトの決算

2025年度通期決算

2025年度決算をみると、クラウドが大きく成長しています。
すでに超大企業のマイクロソフトですが、前年同期比で15%成長という数字は、成熟企業ではかなり高い成長率です。
94億ドルを自社株買いと配当で出しており、成長と既存の株主還元のバランスを上手くとっています。

管理人
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売上高
…2,817億24百万ドル(前年同期比14.9%増)
粗利
…1,938億93百万ドル(前年同期比13.4%増)
営業利益
…1,285億28百万ドル(前年同期比17.4%増)
純利益
…1,018億32百万ドル(前年同期比15.5%増)
1株あたりの利益
…13.64ドル(前年同期比15.6%増)

売上高

当期純利益

営業利益率

EPS(1株あたりの利益)

BPS(1株あたりの純資産)

営業キャッシュフロー

フリーキャッシュフロー

1株あたりの配当

配当性向

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